2014年11月18日

あらしのあと3

「即興」が苦手。

古典を上演する際に立ちはだかるのが大昔に翻訳された難しい言葉。
串田さんも「俳優が一生懸命覚えて喋っているだけで観客には伝わってこない」ことに
違和感を感じると言っていた。

台本にこう書いてあるから。
そう翻訳されているから。
この話はなんなんだろうか。
なんでこのシーンはあるんだろうか。
これってなんのこと言ってるの?そもそも面白いの?

「テンペスト」を解体して咀嚼して体内に取り込むために
何回も即興を繰り返した。

即興というには打ち合わせの時間が長く
ストーリーから抽出したエッセンスやキーワード、気になった点をグループで話し合い、
とにかくみんなの前で発表した。

今思えばこうしてシーンを立ち上げていったわけだけど
それはただ発表して「面白かった」「つまらなかった」と批評するものではなく
見ている人がそこから何を感じたか、ここからどこにつながっていくのか
発表を見ている人たちにも大きな役割がある。
そう串田さんは話していた。

やらせっぱなしの現場もあるけれど
でてきたものをどう編集していくか。
そこなんだな。

演じる責任、見る責任。

どんな立場でもそのシーンに積極的に食い込んでいかねばならない。
1410497222508.jpg

でも即興は苦手だ。

つづく
posted by Naoki Saitoh at 19:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記