2012年11月17日

ありがとう

声をよく覚えている。

思い込みかもしれないけど幼稚園の友達の声まで覚えている。
再現のしようがないけれど。

偶然再会したのは去年の夏だったか。
深貝さんが若手の劇団に客演するというので川崎の劇場に出かけて行った。

芝居自体も面白く、深貝さんのダメおやじっぷり(役的に)を
最前列で夢中になって見守っていた。

と、芝居のラストあたりで聞き覚えのある声。

エミさんだった。

何年ぶりだろうか。
ボーイズタイムの時によくメンバーとつるんで飲んだ。
若手に説教したり、酔って妙に色っぽくなったり、みんなの世話焼いてくれたり。
大阪での結婚式はメンバー全員で駆けつけてお祝いした。

僕は共演したことはないし、そんなに深い付き合いがあったわけでもない。
舞台も青山円形劇場で劇団の芝居を一度観ただけで、彼女の真骨頂を知るわけでもない。

でも皆さんの悲しみの声を聞くに、彼女が素晴らしい役者であったこと、
そしてみんなの姉さんだったことは間違いない。


終演後、楽屋で久しぶりに再会した。

「久しぶりです、元気ですか!?」

と聞いたとき、ちょっとポカーンとしていた気がする。
何か僕を透かして遠い先を見ていたような。

今思えば心中察するに余りあるが、
あのときの僕はなんとも無邪気だったに違いない。


逝ってしまった人は残された人を結びつける。

おせっかいとは思ったが、みんなに連絡した。
彼女を偲んで集まりたいと。

みんなが元気なうちに。
posted by Naoki Saitoh at 21:30| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
御通夜とか法事とかは まさに親族知人を結びつける為に行うものだと思います。
亡くなった方を忘れないように、縁をつなぐことなど それなりに意味は有ると思います。
亡くなってから解る その人が残してくれた大切な目に見えないもの・・・それこそが遺産でした。
故人を悼む集いは 生きてる者たちの近況報告会にもなって良いことですね。 
Posted by 1212 at 2012年12月12日 18:02
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