2013年02月05日

カルメンという名の女10

何かが生まれる瞬間に立ち会うのは貴重なことだ。

過去にあった面白い話を人に説明してもあまり面白くならないのに似て(?)
振りでも芝居でもそのときそこに居合わせないと
なかなかその空気は伝わらない。

「ただの運動になってしまうとつまらない」

小野寺さんはよくそう言っていた。

覚えたセリフをツラツラ言うだけでは何も伝わらないし、
カウント通りの振付になってしまってもつまらない。

そこに必要な「自分を突き動かす何か」がなければ
形だけで中身がないものになってしまう。

決まったセリフや動きを何度もやるのが役者だが
そのためには毎回新鮮に取り組むほんの小さな最初の「動機」が必要なのだと思う。
最初のドミノをツンと指で押してやるみたいに。

本番前日だろうが、直前だろうが
小野寺さんは細かい変更点を伝えてきた。

時間があれば永遠にやっていられたと思う。

そこには完成を目指しているのと同時に
完成してしまうのを惜しんでいるような空気さえあった。

でもそのおかげで考え続けることができたのだ。

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単なる「運動」にならないように。
posted by Naoki Saitoh at 02:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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