そう説明されたことがあった。
たとえばホセと彼を取り囲んだ4人の男のシーン。
1対4で交互に動いていくのだが、
相手が動き終わった「点」を捉えてこちら側の動きにつなげていく。
あのときの小野寺さんの言葉を十分に理解していたとは思わないが、
よく考えてみると芝居でも同じことが起こっている。
よく「モメント」とか「モーメント」とか言われるが
ある時点をきっかけに人物の心情が動き
次の行動に影響を与える瞬間のことだ。
(僕も正確に習ったわけではないのでこの説明が正しいか定かではない)
要するにカチーンときたり、ワッハッハと笑ったり
その切り替えのポイントのこと(だと思うんだけど)。
それをセリフではなく動きで表す、ということなんだと理解した。
切り替えの「白み」をできるだけ短くしたい。
(って言ってたような気がする)
芝居でもたっぷり間を取ってやりがちだけど体は瞬時に反応する。
その余計な間を取って、しかも複数の人間で同じ瞬間をとらえるのは
とても繊細で大胆な作業だったけど
息が合ったときの快感ときたらそれこそ口では表せないほどだった。
What's SHIROMI?とポールさんに聞かれて
Uhhhh,BLANK!と答えたけど合っているのかしらん。